法泉寺守護神

▶比々多聖観音


伊勢原の大きな観音様

一面2臂で人間の姿に一番近い観音様です。
観音菩薩、観世音菩薩とも言います。
人々を、常に(観)てくださっており、救いの声(音)があれば瞬く間に救済する、ということから名付けられたと言われております。
苦しんでいるものを救うときには、千手観音や十一面観音など様々な姿に身を変えて救いの手を差し伸べてくださいます。
▶変身した姿を(变化観音)
▶もとのお姿を(聖観音)
と呼びます。
衆生救済が聖観音様です。
ご利益としては、
諸々の苦難除去、病気平癒、厄除け、現世利益、子授け、希望成就、開運授福、罪障消滅、と幅が広いです。
▶法泉寺の比々多聖観音の足下には、「摩尼車」(まにぐるま)が設置されており、一周回すと「観音経」を一回唱えたことになり、観音様のご加護をお受けになることが出来ます。

▶大黒福授尊天


財福・商売に御利益の神様

大黒尊天は日本では古くから大黒様と呼ばれ、七福神に名を連ね宗派問わず親しまれています。
▶日蓮聖人も大黒様を大切にされ大曼荼羅勧請の諸尊として、法華経を護る神様として位置づけられています。
▶大黒尊天の功徳は、「財福招聘」「複録倍増」など、とくに江戸時代には商売繁盛の神様として信仰されていました。
▶大黒様を信仰する事で「無量珍宝 不求自得」、数限りない宝は、求めずとも自ずから得る事が出来ると伝えられています。
▶法泉寺の守護神大黒尊天は、当初壊れていました。腕が取れ、小槌は床に転がっていました。現住職が法泉寺を復興するにあたってまず第一に取り組んだのが、こちらの大黒天の修復です。数年かかりましたが、この度修復が叶いましたので、是非皆様にお参りして頂き、大黒天様のご加護をお受け下さい。

▶鬼形鬼子母尊神


住職持参の鬼子母尊神

法華経守護の善神

▶鬼子母尊神さまは、日蓮宗のご祈祷の本尊として祀られています。
▶日蓮宗のお曼荼羅には法華経守護の善神として、大黒様と対で向かって右に位置します。
▶鬼子母尊神さまは、元々鬼の母です。
▶お釈迦様がいらっしゃった時代に、お釈迦様の教えを守る人間、そして子供を守る誓いを立てたところから、子供を護って下さる神様としても有名です。
▶鎌倉時代に日蓮聖人も様々な法難を受け命を奪われかけた際に、鬼子母尊神さまが現れ命を救ったと伝えられています。
▶法泉寺の鬼子母尊神様は、現住職が平成9年、僧侶になったときにお迎えし、現在に至るまでお祀りしている守護神様です。

▶子安鬼子母尊神と十羅刹女


 

修復後です

 

修復前です

法華経守護の善神

鬼子母尊神の像は、鬼形鬼子母尊神・子安鬼子母尊神に分かれています。
▶子安鬼子母尊神は子供を抱えた鬼子母尊神の姿が一般的で、安産や育児の神様とされています。
鬼子母尊神は、お釈迦様の時代インドにて、夜叉神の娘「訶梨帝母(カリテイモ)」とよばれ、結婚して沢山のの子供を産みました。しかし自分の子を育てるために他の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。
見かねたお釈迦様は、その過ちから彼女(訶梨帝母)を救う為に、彼女が最も愛していた末子を神通力で隠しました。彼女は半狂乱となって探し回わりましたが、結局見つけることができず、最後にお釈迦様に助けを求めました。
そこでお釈迦様は、「1000人いる子供の1人を失うだけでそのような状態になってしまいます。おまえのように子供を沢山産むことが出来ない人間が1人食べられた時、両親の心の内はどんなものだろうか?」と諭しました。
鬼子母尊神ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦様に帰依し、その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになったとされています。
▶日蓮聖人は「十羅刹女と申すは10人の大鬼神女、四天下の一切の鬼神の母なり。また十羅刹女の母なり、鬼子母神これなり」と述べられ鬼子母尊神を重視されています。法泉寺の子安鬼子母尊神は江戸時代の作とされています。
顔が取れ、手も持ち物もバラバラで大変保存状態が悪く、現当住職により西暦2016年に修復され現在に至ります。尚、修復の際、法泉寺の十羅刹女はなぜか1体多く、11体有ることが判明いたしました。
 
▶十羅刹女
 法華経陀羅尼品に登場する10柱の女性の鬼神です。いくつかの説がありますが、本文中は『妙法蓮華三昧秘密三摩耶経』には以下のように説明されています。
 
①藍婆(らんば)衆生を束縛し殺害するので名づく。
②毘藍婆(びらんば)衆生の和合を離脱せしめんとするので名づく。龍王の如く円満月なり、大海に向かうが如し。右手に風雲、左手に念珠を持つ。衣食は碧録。面色は白く、前に鏡台を立てている。
③曲歯(こくし)歯牙が上下に曲がり甚だ畏怖すべきゆえに名づく。
④華歯(けし)歯牙が上下に鮮明に並んでいるため名づく。
⑤黒歯(こくし)歯牙が黒く畏怖すべきゆえに名づく。
⑥多髪(たほつ)髪の毛が多いので名づく。
⑦無厭足(むえんぞく)衆生を殺害しても厭わない、飽き足らないことから名づく。
⑧持瓔珞(じようらく)手に瓔珞を持つため名づく。
⑨皐諦(こうたい)天上と人間の世界を自在に往来するゆえに名づく。
⑩奪一切衆生精気(だついっさいしゅじょうしょうけ)一切の衆生の精気を奪うため名づく。
 
法華経では、これらの鬼神が釈迦から法華経の話を聞いて成仏できることを知り、法華経を所持し伝える者を守護することを誓い、以来「法華経守護の善神」として伝えられています。
日蓮聖人は「十羅刹女と申すは10人の大鬼神女、四天下の一切の鬼神の母なり。また十羅刹女の母なり、鬼子母神これなり」と述べられ鬼子母神と共に法華経守護の神様として重視されています。

 

▶七面大菩薩


身延山の七面山に鎮座する神様

▶その昔、法泉寺の裏山の頂き近くにお堂を建立して「七面堂」をお祭りしていたと伝えられています。
▶法泉寺の本堂には「七面大菩薩」がお祭りされています。その年代の詳細は不明ですが伊勢原の市の調査では江戸時代に作られた物ではないかと言うことです。
▶法泉寺の七面様は、身延山・七面山は遠く、行かれずとも法泉寺にてお参りが出来る場所であったと考えられます。

▶喜徳稲荷尊天


法泉寺のお稲荷さん

『当稲荷さんは東京赤坂新町、法泉寺第33世の叔父・叔母が第二次世界大戦以前、江戸時代に日蓮宗「喜妙講」設立勧請した。霊験あらたかで参拝者多かったが、叔父・叔母が逝去と共に解散。後に法泉寺第33世住職晋山(入寺)の際に法泉寺に改めて勧請した』と記録されています。
戦後より法泉寺を守護する稲荷尊天。立派な細工の施された社(やしろ)は、当時「喜妙講」が多くの参拝者で賑わっていたことを物語っています。
現在も、通りかかる方は皆、ふと、足を止め手を合わせお参りします。昔も今も人々に与える影響力は大きく、お力の強いお稲荷様であると、日々実感しております。
御利益としては「五穀豊穣」「商売繁盛」が一般的に良く知られていますが、他にも「家内安全」「安産」「万病平癒」「学業成就」等があります。
些細な事でも気軽にお願い出来る身近な神様です。
現在、祠を守る屋根の木材や波板が腐食し、かなり危険な状態のため、修復を検討しています。お賽銭は全額、祠とその屋根、壁の修復に充てさせて頂きます。